前回『地盤改良工事』が完了し、いよいよ『コンクリート擁壁工事』です。
 
この現場の高低差は、上の道路から下の道路まで約15mですから、地下室の4mを差し引いても約11mです。
 『土留工事』の工法には何種類かありまして、大きく分けると「コンクリート擁壁」「石積擁壁」、そして「植生」の3種類です。「植生」とは、ゴルフ場などで使用される工法です(芝など植物で土留めをします)。
 宅地造成工事では、コンクリート擁壁と石積擁壁がほとんでです。両工法とも一長一短がありまして、コンクリート擁壁は工事費用が大きくなり、石積擁壁は工事面積が大きくなるので完成した宅地部分の面積が減ってしまうという点があります。この点を加味して、ここ富士山の現場では、両方の工法を取り入れています。工事量の多い両サイドをコンクリート擁壁とし、工事量の少ない部分は石積擁壁で施工します。
 
 まず、両サイドに、下の道に通じる『階段通路』を施工し、隣地との縁を切ります。次に、改良した地盤の上にラップルコン(支持地盤が直接基礎にするにはやや深く、杭基礎にするには浅すぎる場合、支持地盤まで掘削して軟弱土層を処分し、そのかわりにコンクリートを流し込む工法)を打設し、コンクリート擁壁高を5m以下に設定します。
 ・・・なぜ5m以下なのか?それは、「石積擁壁」の高さは5m以上は認められないからなのです。更に高さ5m以上になるとコンクリート擁壁の工事はかなりUPしてしまうのです。
 
 両サイドのコンクリート擁壁工事が完了し、下の道路から3m高い位置で「石積擁壁工事」を施工します。そして、2宅地の高低差を解消する土留コンクリート擁壁工事を施工し、完成です!!
 
 まぁ、簡単に説明すると、こんなもんで〜たいしたことはない・・・coldsweats01
しかし、実際にそれを説明通り施工するのは、それはそれは大変なことなんです。
崖のような傾斜地で工事の一工程の度に土を動かし、崩れそうな場合は山止め工事をして、材料や道具の搬入はなんと人力!例えば、砕石を工事場所に運ぶだけでも、パワーショベルを3台も据え付け、バケツリレーのごとく運ばなければならないのです。
全ての材料と道具の運搬がこの調子ですからネ、しかも、工程ごとに動かす土と、パワーショベルの移動先を、さながらパズルのように考え考え行わなければ、『離れ小島に取り残された〜〜』なんてね・・・。
それも、足場の悪い15mの傾斜地で行う作業ですよっ!想像してみて下さい〜〜〜delicious体力勝負!rock
 
 なぜ、そんなにまでして造るのか?
現場を見ればおわかりいただけるでしょう。完成した姿を想像すれば、解りますから!
★★★『夢の様な生活』を現実に造れるのですから★★★
 
次回は、いよいよ『コンクリート擁壁工事』実務編です。
富士山に建つ『暮クラージュ趣の家』 自然との共生・・・
その辺のところを、「乞う、ご期待。」