危険の伴う造成工事で、『仮設工事』の役割は大変に大きなものです。
人命に関わることですから、当然といえば、しごく当然のことなのですが、安全を重視して工事費が莫大になれば『出来上がった製品=分譲地』の価格に跳ね返ります。『経費を抑えつつ安全性を落とさない』ものが最高で、その見極めには『物質の特性』を理解し、『経験に裏付けられた判断力』が必要となります。
山や傾斜地を得意とする弊社は、独自で編み出した独特の工法を有しています。手前味噌ですが、『社長自ら現場に出ている』からこそ出来るものだと自負しています。そうでなければ、10日かかる作業が3日で終わるはずがありません。
 
土をいじくる仕事で、雨は大敵です。
草に覆われていることで保っていたバランスを崩し、土をむき出しにするのですから、大雨が降れば土は流れ出します。水を含んだ土の力は大変なもので、一旦流れ出したら止めることは不可能に近く、自然に任せる他はなすすべが無いのかもしれません。
自然の猛威には『人は無力』なのかもしれませんが、英知有る人間は『土が流れない状態にすればよい』ことに気づき、その研究をしました。土の特性、山止めをするための材料の特性、土に水を含ませない方法、そのほかにも工事に必要な条件をクリアーする工法を考え、採用し、はじめて本格的な工事に入れるのです。それが、仮設の工事の中の、雨が降っても土を流動させない工事、すなわち『山止めの工事』です。
 
仮設工事をなめてはいけませんよ。
つい最近のことですが、小田原市城山で推定150坪の土地に建物を建築する工事が行われていましたが、これも推定ですが仮設山止め工事だけで2億円ちかく費用がかかっていると思われます。それが本体の建築工事に上乗せされるのですから、莫大な金額です。
仮設工事は本体工事を施工するための工事で、本体工事が完成されたときは見えなくなってしまいます。そこに莫大な費用はかけたくないけれど工事の安全を考えると仕方がない・・・(大変だぁ〜)
それを解決する『安くて安全な仮設工事』を確立した三心はすごいと自分で褒めちゃいます。
 
さて、次回は『地盤改良工事』です。
富士山に建つ『暮クラージュ趣の家』 自然との共生・・・
その辺のところを、乞うご期待。